【正直レビュー】映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』は妻の奇行が強烈過ぎて、夫婦愛のドラマが食われている……!?/エンタメ [キレイスタイルニュース]

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【正直レビュー】映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』は妻の奇行が強烈過ぎて、夫婦愛のドラマが食われている……!?

2018年06月13日 12時45分配信  Pouch[ポーチ]

【正直レビュー】映画『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』は妻の奇行が強烈過ぎて、夫婦愛のドラマが食われている……!?の画像:キレイスタイルニュース

【前半は完成度の高い “死んだふり” に笑いが止まらない】

とにかく、ちえの死んだふりの完成度が素晴らしくて目を見張ります。回を増すごとにエスカレートしていき、頭に弓が刺さっていたり、ワニに食べられていたり、十字架を胸に突き立てられたドラキュラになっていたり……。こんな凝ったアイテムを毎回揃えて演じ切るなんて「すごい情熱だな、家庭内エンタメだな」と思い、前半は「よくやるなあ」とクスクス笑って見ていました。


【なぜ、ちえは死んだふりをするのか?】

やがてじゅんは「なぜ死んだふりを繰り返すのか?」と悩み始めていきます。しかし、ちえは独特な言い回しをするタイプで、「死んだふり」の理由を尋ねても「月が綺麗ですね」など、スルっとかわしていくのです。本心を見透かされたくないのか、煙に巻いているのかはわかりません。

「大好き」とか「3年経ったけど、私たち大丈夫だね」とかストレートに伝えることはありませんが、じゅんに対して愛情深いのは確か。しかし「なぜ死んだふりをするのか」に繋がる理由が見えてこないのです。


【コメディで突っ走ればよかったのに】

後半は、じゅんの同僚夫婦がギクシャクし始めたり、ちえのパート先の店主の孤独が描かれたりすることから「夫婦とは何だろう」と考えさせられていきます。

さらに、ちえを男手ひとつで育てた父親の愛などが垣間見えて、ほっこりいい話にも感じるのですが、肝心の「死んだふり」の理由については宙ぶらりんのままです。


私には「死んだふり」と「夫婦愛」を結び付けようとして結びつかなかったという風に感じました。「夫が帰宅すると、必ず死んだふりをしている妻」って相当な奇行じゃないですか。だったら、この奇行の面白さに乗っかって、思い切りドタバタコメディにしちゃえばよかったのに〜と思いましたね。数々の「死んだふり」に対抗して、夫もリアクションのバリエーションを考えて、誰にも理解されないおかしな夫婦にしちゃった方が、夫婦愛につながったんじゃないかなあ。まあ、個人的な考えですが。


なんだかんだ書きましたが、ほっこり愛情物語が好きな人にはオススメです。また榮倉奈々さんのおかしな死んだふりを見たい人も必見。カップルで見て、あーでもない、こーでもないと言い合うのが楽しい映画だと思います。


執筆=斎藤 香(c)Pouch


『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』

(2018年6月8日より、角川シネマ新宿ほか全国ロードショー)

監督:李闘士男

出演:榮倉奈々、安田顕、大谷亮平、野々すみ花、浅野和之、品川徹、螢雪次朗

(c)2018「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」製作委員会


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