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古今東西、人々を魅了する日本のお茶

2014年09月05日山本ミッシェール

9月になるとまだ暑い夏のような日や、秋めいた涼しい日が混ざり合い体調も崩しやすくなります。暖かいものが飲みたくなったり、冷たいものが欲しくなったり身体もわがままな季節です。そんな時にこそ「日本茶」はいかがですか?きょうは日本茶がもっともっと身近になるお話です!

人と人を結んだお茶文化

© paylessimages - Fotolia.com

海外で暮らしていた頃、日本の文化を紹介する機会をたくさんいただきました。
その時一番活躍したのは結婚するまで京都で茶道、煎茶道、華道の勉強をし、教えていた母でした。

でも母は語学が大の苦手!日本を紹介するイベントでのデモンストレーションや自宅で頻繁に行われたパーティーでは、いつも笑顔で「Please enjoy drinking Japanese tea!(どうぞ日本のお茶をお楽しみください)」その一言だけ!それでも現地の人たちにはお茶の世界の芸術性、味の奥深さはしっかりと伝わっていました!

お茶を楽しんでもらうことは、言葉を必要とせず現地の方々に日本の文化を伝える最も効果的な方法でした。一服のお茶がつなぐ、まったく文化の違う人たち・・・

そんな文化の橋渡しをしてくれたお茶を歴史を少しだけ紐解いてみましょう!

お茶が日本に届くまで

椿によく似たこのかわいらしいお花が日本各地で咲いたのですね!© shima-risu - Fotolia.com

お茶は、説は色々とありますが一般的には1200年ほど前、遣唐使が往来していた奈良・平安時代に、最澄(さいちょう)、空海(くうかい)、永忠(えいちゅう)などの留学僧が、唐よりお茶の種子を持ち帰ったのが、日本でのお茶の始まりとされています。当初は薬として用いられ、その後、貴族の華やかな茶会、武士の間では精神交流を重んじた茶の湯として抹茶が発展しました。

そののち各地でお茶の栽培が盛んになり、江戸時代には茶葉を湯に浸して抽出する方法が広まったことから庶民にも飲まれるようになりました。

日本を飛び出したお茶

お茶の輸出箱に張り付けられた「蘭字」と呼ばれるラベル。木版多色刷りで江戸時代からの印刷技術が用いられています。浮世絵職人絵筆が多く携わっていたそう。 出典:http://www.y-pf.co.jp/

鎖国時代が終わり、日本が世界相手に貿易を始めた頃に、お茶は生糸と並び重要な輸出品目となりました。データによると、明治15年には生産量の82%が輸出にあてられていたそうです。そして当時の輸出先の大半はアメリカ合衆国であったと言われています。

最近でも、世界的な健康志向と日本食の流行から日本茶の需要もまた高まっているといわれています。財務省によると2012年の緑茶の輸出額は50億円になり、5年で1.5倍の伸び率です。

昔も今も世界から注目されている日本のお茶、よい機会なので海外の友人たちにも本当においしい緑茶の飲み方を伝えられるように指導を受けに行ってきました!

日本茶の美味しい淹れ方

一保堂茶舗 東京丸の内店の谷口さん

茶葉から淹れる魅力を教わりに本店を京都に構える1717年創業の老舗日本茶専門店「一保堂茶舗」東京丸の内店に伺いました。こちらの喫茶室嘉木では「淹れるところから楽しむ」をコンセプトにレッスンを受けることができます。今回はお煎茶とお抹茶の淹れ方を教えていただきました!

まずはお煎茶の淹れ方!お盆の上に置かれたのは「嘉木(かぼく)」という煎茶の茶葉が入った茶缶(1人分の茶葉は約10グラム(大さじで2杯ほど))、お茶碗が2つ、急須。100度のお湯が入ったポット。
まず、ポットから1つ目の茶碗の約8分目までお湯を注ぎ、一拍おいてから2つ目の茶碗にお湯を移します。こうすることで簡単に煎茶に適した80度まで温度が下がるそうです。
少し温度を下げるという、このほんの一手間を加えることで茶葉が持つ甘みが引き出されます。

茶碗から茶葉を入れた急須にお湯をゆっくりと注ぎ静かに約50秒待ちます。ここで急須を揺らすと余計な渋みや雑味が出てしまうので動かさずに待ちます。時間が経ったら、茶碗に最後の1滴までお茶を注ぎます。いわゆる紅茶で言う『ゴールデンドロップ』です!この際、熱気を残さないため、一煎目を淹れたら、急須のふたをずらしておきます。

一口飲んで感激!飲んだ後も口にさわやかな甘さが残ります!
二煎目からは茶葉が開いているので今度はポットから茶碗1つにお湯を取り、急須に注いで10秒程で飲めます。お湯を注ぎ終わったら急須のふたはまた、ずらしておきましょう。同じ茶葉で、2~3回お茶を淹れられます。

とても簡単なのに驚くほど美味しいお茶が飲めました!!丸の内店は東京駅の近くにあることから海外からのお客様多いそうです。日本茶の味をどのように説明するか谷口さんに伺ったところ「ワインをよく飲む国の人への説明にはワインになぞらえて説明すると伝わりやすいんです。例えば玉露などは味が濃厚で豊かな「フルボディー」と表現することで理解してもらえます。そしてアメリカ人や中東の方にはよりライトボディーな物が好まれるので、さっぱりとした煎茶や香ばしい香りがするほうじ茶が人気があるんですよ」。

このように各国の好みの特徴が分かると海外に持っていくお土産の参考になりますね!

お茶をテイクアウトする時代

利用できる日本茶専門店やカフェの目印はこのロゴです

いま全国にはお茶をテイクアウトできる「給茶スポット」があることはご存知ですか?
日本茶専門店の店頭で、空の水筒に プロが淹れてくれる「給茶スポット」と、自分で淹れてテイクアウトする「お茶Bar」が全国に広がっています。淹れたての日本茶がテイクアウトできるなんて嬉しいですね!環境やお財布にやさしいのも嬉しいですね。下記のリンクからお近くに「給茶スポット」や「お茶Bar」があるか探してみてくださいね!

給茶スポット×お茶Bar
http://www.yoshimura-pack.co.jp/cafe/?page_id=4

これからは会社に行く途中、「給茶スポット」で美味しいお茶を淹れてもらい、職場でもゆっくり日本茶を楽しむことができます!

緑茶は医学的にも世界から熱いまなざしが注がれています。女性に関しては胃がんの予防効果、男性に関しては前立腺がんのリスク軽減・脳卒中の予防など。私もこれからもう少し積極的に飲みたいと思います!

皆さんもこの秋は好みの茶葉を見つけてゆったりと日本茶を味わってみませんか?

今回おとずれた「一保堂茶舗」では毎月、京都の本店と東京丸の内店で「淹れ方教室」が開催されます。そこではお茶のことを色々と学べるほか普段からスタッフが喫茶室で美味しい淹れ方を教えてもらうことができます。

一保堂茶舗 お茶の淹れ方教室
http://www.ippodo-tea.co.jp/about/lesson.html

●一保堂茶舗 京都本店
住所:京都市中京区寺町通二条上ル
営業時間:午前9時~午後7時(日祝は午後6時まで)
喫茶室の営業時間:午前11時~午後5時30分(ラストオーダー午後5時)

●一保堂茶舗 東京丸の内店
住所:東京都千代田区丸の内3-1-1 丸の内仲通り国際ビル1階
営業時間:店頭、喫茶室:午前11時~午後7時

一保堂茶舗公式サイト
http://www.ippodo-tea.co.jp/index.html

山本ミッシェール

yamamoto michelle

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元NHK記者。現在NHK国際放送局のアナウンサーとして活躍。「Science View」では全国を駆け巡り、日本の技術力を支える「匠」を世界にリポート。アメリカで生まれ、幼い頃からイギリス、フランス、ドイツなどで海外生活を経験。国際的な感覚をもちながらも、日本の伝統的な「和の美しさ」に対する関心は高い。記者時代に過ごした京都をはじめ、日本の伝統美の取材を独自で続けている。その他、コミュニケーション指導として、桜美林大学講師、各企業での講演会等でも活躍中。
著書「見るだけ30分!!あなたに合った「聞く」「話す」が自然にできる!」(すばる舎)

関連リンク: ミッシェールのスマイル・カフェ(ブログ)


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