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書道の楽しみを知る春 ~武田双雲さんインタビュ-~

2015年04月08日山本ミッシェール

最後に筆を使って真っ白な半紙に文字をしたためたのはいつ頃でしょうか・・・?
この春は書道をもっともっと身近に感じてみませんか? 

~書道が来た道~

寺子屋の筆子と女性教師 一寸子花里「文学ばんだいの宝」

まず簡単に歴史を紐解くと、漢字は約5000年前に中国で発生したと言われ書道は中国で発達しました。日本には6~7世紀頃の奈良時代に、仏教とともに筆・墨・紙の作り方が伝わったとされます。その後、写経などが盛んに行われ、書道は貴族や武士にとって不可欠な教養でした。平安時代中期に遣唐使の派遣が廃止された頃から日本独自の書道の文化が花開いたと言われており、その後、江戸時代に寺子屋の普及とともに一般の人々の間にも広まりました。

~書道の現状~

さて、しかし大人になってから筆で書く機会は・・・披露宴の受付やギャラリーなどでの個展の来場者の記帳ノート・・・?でも、筆ペンのほうが多いかも知れませんね。

私は、恥ずかしながら小学校以来ちゃんとやったことはありませんでした…。書道をたしなんでいた祖父は生前すぐ手の届くところに硯(すずり)と筆があり、毛筆でまめにお便りを書いていましたが、その姿勢を私が受け継ぐことはありませんでした。そして残念ながら時代が便利になってしまったことから日本だけでなく中国や韓国でも「書道離れ」が深刻になってきているそうです。

中国では書の授業は週に1回、小学3年生から行われ初等教育の間だけになり、韓国ではなんと、学校での書道の授業自体が行われなくなってしまったといいます。日本では学校での教育はありますが2007年に文部科学省が行った「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査」によると、小中学生の習い事のうち、習字への参加は約22.8%。93年と比べ、18.9ポイントも減少したと報告されています。

しかし、最新の調査では書道は親が子供に習わせたいお稽古ランキングでは上位に入っているほか、女性にも高い人気があるといわれています!

~実は、大人の女性に人気?!~

いま、大人の女性の間では日本文化を学び、美しい所作や教養を身につけることで自分磨きができる習い事に人気が集まっています。雑誌の調べによると女性がやってみたい習い事の上位20の中でも和の習い事が多くランクインしています。そしてその中にも書道が含まれています!書道の魅力について人気書道家にお話を聞いてきました!

~書道家が伝える書道の魅力~

武田双雲氏

書道家 武田双雲さんはNHKの大河ドラマ「天地人」のタイトル文字や多くのアーティストのCDジャケットの「題字」をはじめ、数々の企業とのコラボレーションなどで知られています。訴える力が強いその字に魅了される人は多く、沢山のファンがいます。今回は武田双雲さんに書道の魅力を伺ってきました!

武田さんによると「書道は難しいと思うとキツイけれど敷居は高いところも低いところもあっていいんです。作法は気にしないで気楽に楽しめばいいんですよ。例えば絵本を読む時には堅苦しい作法はないでしょう?読みたいように楽しめば良いと思います」

そして書道の持つ効果としては「人は筆のやわらかさを感じて、水がしみこんで潤っていく様子に精神を直結させると、人間社会からコンセントを抜くような瞬間を作ることができます。書道はひとつの自己対話のツールです。」

また、武田さんにとっての書道とは?と伺ったところ、「自分に世界の美しさも見せてくれた魔法のめがねです。まわりの見え方が変わって感謝することに気づきました。あとは、最高のゲームみたいです(笑)!シンプルなのにぜんぜん飽きない。ずっと楽しませてくれる魅力があります。」

~知らない世界を楽しむ~

武田さんは様々なジャンルの人たちとのコラボレーションでも有名です。最新のコラボレーションは有田焼の人間国宝・井上萬二氏の白磁器と書のコラボレーションです。

武田さんによると「萬二さんの白磁器に合わせていくというより世界観に引き込まれて新しい自分を発見できた感じです。焼く前の生地のザラザラ感や焼くと藍色に変わる「呉須(ごす)」の多彩な濃淡やかすれは日本人の色の美学です。一発勝負で書き、知らない世界にワクワクしました。」

4月8日(水)~4月10日(金)まで八芳園でこのコラボレーション、武田双雲×井上萬二×八芳園「希望」展を見ることができます。
書道など個展での楽しむポイントを伺ったところ笑顔で「知識がなくてもいいんです。ゼロから自分の感覚で楽しんでください。今回は「希望」がテーマなので、見てくださった方に生きる活力が沸き、希望の光を差し込めることができたら、と思います。」

~新しいチャレンジ~

春は新しいことにチャレンジするにはぴったりなシーズンですね!インタビューの間、終始笑顔だった武田さんの言葉から沢山のやる気を頂きました!皆さんも今年は自分らしい字を探しに書道教室に通ってみませんか?

取材協力

武田双雲 公式サイト: http://www.souun.net
■武田双雲×井上萬二×八芳園「希望」展
開催日時: 2015年4月8日(水)~10日(金) 11時~20時
会場: 八芳園本館5階
住所: 東京都港区白金台1-1-1
料金: 大人1名様 \1,500(入場料・嬉野茶・お菓子付)/小中高生1名様 \700
お問い合わせ: 八芳園 宴会セールス
TEL: 03-3441-7888
受付時間:10時~19時

山本ミッシェール

yamamoto michelle

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元NHK記者。現在NHK国際放送局のアナウンサーとして活躍。「Science View」では全国を駆け巡り、日本の技術力を支える「匠」を世界にリポート。アメリカで生まれ、幼い頃からイギリス、フランス、ドイツなどで海外生活を経験。国際的な感覚をもちながらも、日本の伝統的な「和の美しさ」に対する関心は高い。記者時代に過ごした京都をはじめ、日本の伝統美の取材を独自で続けている。その他、コミュニケーション指導として、桜美林大学講師、各企業での講演会等でも活躍中。
著書「見るだけ30分!!あなたに合った「聞く」「話す」が自然にできる!」(すばる舎)

関連リンク: ミッシェールのスマイル・カフェ(ブログ)


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