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もっと自由に!アンティーク着物を楽しむコツ

2014年11月19日山本ミッシェール

皆さんは着物にはどのようなイメージをお持ちですか? 値段が高い、着付けが大変、動きづらい、窮屈? 着物は素敵だけれど色々と敷居が高いなと感じてはいませんか? 今回はその敷居をググッと下げてもっと自由に楽しめる方法をご紹介します!

~着物を着ている人が少ない風景~

ドイツのバイエルン地方の民族衣装

私が日本に来て驚いたことの一つが着物を着ている人の少なさでした。 実はもっとたくさんの人たちが普段から着ているものだと思っていました・・・

例えば私が暮らしていたドイツのバイエルン地方、ミュンヘンではお祭りの時以外の普段の日でも日常的に民族衣装を着ている人がたくさんいました。 NHKの記者として京都に配属された時に着物姿の女性は少し多くは感じましたが、やっぱり少ない…。せっかくの日本の民族衣装である「着物」を着る機会が減ってしまったのはもったいないですよね。

皆さんが着物を最後に着られたのはいつごろですか? お茶やお花をされている方は普段から着られる機会も多いかもしれませんがそうではない人にとって着物を着る機会って…成人式や友人の結婚式くらいでしょうか?

なぜそうなってしまったのでしょう? 答えは私たちの生活の中で洋服など着る物の幅が増えて、「着物」が普段から着られていたものから、特別な時に着るものに変わってしまったから? そんななか、私が今とても注目しているのは気軽に着られるアンティーク着物!

~花子とアンのレトロ着物~

出典:ドラマ「花子とアン」ザ・テレビジョン

今年2014年(平成26年度)上半期のNHKの朝の連続テレビ小説は『赤毛のアン』の日本語翻訳者である村岡花子の半生を原案とした大正から昭和にかけてのストーリーでした。 そこで私の目は釘付けに!!画面いっぱいに着物の可愛らしさと美しさがあふれていました! 洋服とはまったく違った色あわせやデザインの数々! (NHKのホームページの「特集」のコーナーから出演者たちの着物コレクションを見ることができますよ)

そのドラマに登場したような着物は今でも手に入ります! そして着物は高いと思いわれがちですがアンティーク着物なら実はファストファッション価格で買えてしまいます!

~街中、アンティーク着物の宝庫?~

目を向けると街中いたるところでアンティーク着物やリサイクル着物を取り扱うお店があります!京都などでもお寺の境内で立つ市などで着物を売っているお店がいくつもあります。実は東京では若者のエリアと思われがちな原宿周辺にもアンティーク着物を取り扱うお店がたくさん!休日や祝日などはラフォーレ原宿の交差点でも着物市がたっていてそこはいつも外国人や日本人、たくさんの人であふれています! 掘り出し物を見つければ1万円で着物から帯、小物までそろえてしまう事だって夢ではありません!
こちら↓は原宿の「きもの屋マップ」
http://goo.gl/k6eMak

~着物はもっと自由に!~

着付師・キモノスタイリストの宮川昌也さん(二代目徳三郎)

さて、骨董市とかで素敵な着物を見つけても実際のところどう着ようかな?と頭を悩ましてしまうかもしれません。そんな時にはプロのアドバイスを仰いでみるのもおすすめです!

今回は、アンティーク着物を主に取り扱い、ライフスタイルに合わせた着物のスタイリングをしてくれるお店「宮川徳三郎商店」の店主で、雑誌やメディアなどでも活躍中の、着付師・キモノスタイリストの宮川昌也さん(二代目徳三郎)にお話を伺いました。

宮川さんに着物にチャレンジするきっかけ作りについて聞いたところ、まず笑顔で「一人で悩まんこと!最初は誰でも初心者だから恥ずかしがらずに相談してください」そしてとても素敵だなと思ったのは、「骨董市で買うのもよいし、宮川商店で買ってくれるのもよいけど、でも全部はそこでそろえないで!必ずお母さんやおばあちゃんに聞いてみて!絶対何か出てくるはずだから。それは着物だったり、小物だったり、帯だったり、それを上手に合わせて今の時代に着られるようにするようにアドバイスをしたい。」

このように今まで相談に来られた人たちにアドバイスを続けてきたそう。そんな宮川さんが成功したとても素敵なエピソードがあります。 それは「家族の歴史をつなぐこと」。着物をきっかけにおばあちゃんの娘時代の話しや、お母さんの話し、色々な話が聞けるということ…
 

~家族の歴史をつなぐ~

甦った母の着物

実際、私も宮川さんに相談した着物がありました。それは祖母が18歳の母のために京都で作った着物…。しかし何十年も前に洗うために一度バラされ、着られる事もなくずっとバラバラのままで海外を飛び回っていました。

それをこっそり持ち出して宮川さんに復元をお願いをしてみました。何十年もの間に硬くなった生地や広がっていたシミなどのせいで復元が不可能かとも危ぶまれましたが、職人さんたちのとても丁寧な手仕事のおかげで祖母が母に見立てた頃の姿に戻り、織り込まれた花々が再び咲き出し、着物が再び息を吹き返しました!そして着物に再会した母の顔も何十年前の娘時代に戻っていました。

こうして、むかし祖母から母に贈られた着物を、今度は娘である私から、また今年の母の日にプレゼントすることができました。宮川さんと京都の職人マジックのおかげです。

~家で眠っている着物もあきらめないで~

写真:Qu'il monu(キュィル モーニュ)

今回の取材で教えて頂いたのは「着物の流行は洋服と違ってスパンが長く、またどのような体系でも合うように出来ている」ということ。家で眠っているお母さんやおばあちゃんの着物…、袖が短かったり、中の裏地が黄ばんでいても大丈夫!プロに相談することで上手に直したり、着こなしたりする方法を一緒に考えてくれます。そして新たに私たちのタンスの中に着物が一枚に加わることで、かつては洋服と着物の両方がその日のコーディネートのチョイスであった頃の時代のようになるのではないでしょうか?

~着物をきて街へ飛び出そう~

「京都着物パスポート」

最近は着物のレンタルも盛んです!まずは着せてもらって秋の観光地や普通に美術館やコンサートへとお出かけをしても良いですよね! そして楽しい!って思えたら着付けのレッスンを始めてみるのもいいですね!手軽なレッスンからきっちりと学ぶものまで自分にあったものが選べます。

着崩れが心配な方にはこんな制度も。京都では「着崩れレスキュー」という制度があります。無料で配布されている「京都着物パスポート」を持っていれば、デパートや街中の呉服屋さんが着崩れを無料で直してくれる制度です。それ以外にも、着物ライフが楽しくなりそうな、さまざまな特典も受けられるそう。スマートフォンでもダウンロードできますので、活用しない手はないですね!
京都着物パスポート
http://www.kimono-passport.jp/

~この秋は着物美人へ~

宮川徳三郎商店

着物を着ることで背筋もしっかりと帯に支えられてすっと伸び、洋服を着ている時とはまったく違うお袖や裾さばきから女性らしい所作が自然に出来るようになります。

この秋は着物美人を目指してみませんか?

~二代目徳三郎 関連情報~

写真:Qu'il monu(キュィル モーニュ)

・宮川徳三郎商店サイト→http://toku36.com
・オンラインショップ→http://toku36.shop-pro.jp
・二代目徳三郎.net →http://toku36.net
・宮川徳三郎がディレクターを勤める「Qu'il monu(キュィル モーニュ)」
http://quil-monu.shop-pro.jp/


■宮川徳三郎商店
〒615-8073
京都市西京区桂野里町32−4

営業時間:12:30~18:00
定休日:毎週水曜日
お問い合わせ: 090-1223-0936

山本ミッシェール

yamamoto michelle

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元NHK記者。現在NHK国際放送局のアナウンサーとして活躍。「Science View」では全国を駆け巡り、日本の技術力を支える「匠」を世界にリポート。アメリカで生まれ、幼い頃からイギリス、フランス、ドイツなどで海外生活を経験。国際的な感覚をもちながらも、日本の伝統的な「和の美しさ」に対する関心は高い。記者時代に過ごした京都をはじめ、日本の伝統美の取材を独自で続けている。その他、コミュニケーション指導として、桜美林大学講師、各企業での講演会等でも活躍中。
著書「見るだけ30分!!あなたに合った「聞く」「話す」が自然にできる!」(すばる舎)

関連リンク: ミッシェールのスマイル・カフェ(ブログ)


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