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野菜も楽しむ花見なら「江戸東京野菜のまち」小金井

2015年03月31日篠原久仁子

日々、桜の開花宣言が続き、お花見シーズンまっただ中ですね。今年はちょっと趣向を凝らし、野菜も楽しむお花見はいかがでしょう?ということで、オススメしたいのが、東京に今も残る伝統野菜「江戸東京野菜」も味わえるお花見スポット・小金井です。地元の方に教えていただいた、小さな直売所が立ち並ぶ美味しい散歩道や、知る人ぞ知る花見の名所などをご紹介します。

「江戸東京野菜」と小金井

東京都のほぼ真ん中に位置し、都心から電車でわずか約20分の小金井市は、古くから桜の名所として知られた地です。さらに近年は「江戸東京野菜のまち」とも言われているのをご存じでしたか?江戸時代からの野菜産地で、今でも地元農家さんが栽培した「江戸東京野菜」を始めとする新鮮野菜が直売所で購入できたり、市内の飲食店で食べることができたりと、地産地消の取り組みが根付いている街なのです。何より地元の方々の想いが熱く、私も注目しています。
ちなみに「江戸東京野菜」とは、江戸時代から昭和30年代頃まで、江戸・東京でつくられ、食文化を育んできた伝統野菜のことで、現代の野菜のベースになっていると言われています。伝統野菜は、種は毎年買って育てるのが主流となった今も、農家さんが育てた野菜から大切に種をとり、ずっと命をつないでいる野菜でもあります。病気に弱かったり、形が揃いづらかったりという個性があって栽培に手間がかかることから、一時は消えかけた存在でしたが近年、復活の取り組みが盛んで、平成26年9月末現在で40品目が認定されています。

実は身近?!春の「江戸東京野菜」

左上から時計回りに「しんとり菜」、「伝統小松菜」、「金町こかぶ」、「亀戸大根」。「江戸東京野菜」の目印は「黄金の昔野菜」というラベル。

冬から春にかけて楽しめる今が旬の「江戸東京野菜」は、ちりめん白菜の若どり野菜「しんとり菜」や「伝統小松菜」、ナバナの一種「のらぼう菜」、葉の軸まで白く、根が小さい「亀戸大根」、葉もやわらかで美味しい「金町こかぶ」など。
そう、グリーンスムージにも欠かせない小松菜、もとは東京の伝統野菜なんです。8代将軍吉宗が小松川村(現在の江戸川区)を鷹狩りで訪れた際に食した青菜を気に入り「小松菜」と名付けたとされています。今、私たちが食べている小松菜のルーツ「伝統小松菜」はより繊細で味わい深いので、親しみの中にも新たな発見があると思いますよ。

「小金井 江戸の農家みち」で直売所めぐり

「江戸東京たてもの園」近くにある通りの入り口   (写真提供「小金井 江戸の農家みち」)

その「江戸東京野菜」も含め、新鮮な野菜に出逢えるイチオシの場所が、農家の庭先直売所が11か所も連なる「小金井 江戸の農家みち」。駅からバスで約5分、五日市街道沿いから小金井公園内にある「江戸東京たてもの園」を目指す途中、右に曲がれる静かな道です。野菜販売中の目印は「市内生産農産物庭先販売」と書かれた赤いのぼり。畑の中にある直売所もあれば、リアカー1台分といった小さなものまであって、のどかな雰囲気に心癒されます。

大堀ファームの直売所

「農家みちには、新しい住宅もありますが、だからこそ昔ながらの農家屋敷や蔵、屋敷林などの名残を探しながら歩く楽しさがあるんですよ」と教えてくださったのは、「農家みち」の魅力を発信している一人の村岡さん。あと、野菜たちは人気ですぐに完売してしまうそうなので、お花見より先に散策したほうがよさそうですよ。

期間限定の花見料理も

町ぐるみで「江戸東京野菜」の普及に取り組んでいる小金井では、ちょうど今、「江戸東京野菜」を使った料理がいただけるお花見フェア「黄金井のおもてなし」も開催中。農家さんと飲食店のコラボイベントで、市内20箇所の飲食店で、花見料理をいただいたり、花見弁当をテイクアウトすることができます。(イベントは5日まで)
私は、「割烹真澄」で、「江戸東京野菜」の昆布じめをたっぷりのせた雑炊をいただきました。野菜本来の味が濃い「江戸東京野菜」を楽しめるようにと、桜塩が添えてくださっていたのがステキでした。

まだまだ間に合う穴場スポット

写真提供 小金井市観光協会

最後に、お花見スポットをご紹介しましょう。敷地内に「江戸東京たてもの園」もある小金井公園も有名ですが、地元の通が教えてくださったのは、駅をはさんで反対側に位置する野川沿いに続くしだれ桜並木。約600mにわたり、160本あまりのしだれ桜が咲き誇るのだそうです。こちらの桜はソメイヨシノより少し遅れて開花するため、4月11日頃からが見ごろ。11日から19日までは「はけの森をめぐる旅」と題したイベントも開催予定で、散歩に便利なマップもまもなくHPにも掲載されるそう。今週末、都合がつかなくてガッカリしていた方にも間に合うお花見名所としても、うってつけですね。

何度でも行きたいお花見。ぜひ、野菜なお花見も楽しんでみてくださいね。


●「小金井 江戸の農家みち」の地図や最新の情報
Facebookページ「今日の直売所の野菜たち【小金井 江戸の農家みち】」
https://www.facebook.com/koganei.edononoukamichi

●江戸東京野菜イベントなどの詳細情報
http://www.edotokyo-yasai.jp/

●野川沿いのイベント情報
小金井市観光協会ホームページ
http://koganei-kanko.jp/

篠原久仁子

Shinohara Kuniko

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野菜ジャーナリスト。大学卒業後、大手番組制作会社で、報道・ドキュメンタリー番組の企画・演出を手がける。野菜ソムリエ資格取得後の2009年、人と地域を野菜果物にまつわる情報でつなぐ日本初の「野菜ジャーナリスト」として独立。執筆、講演で情報発信を行うなど、様々な形で食企画に従事。「野菜の便利帳~伝統野菜・全国名物マップ」執筆。東京を軸に全国を取材しながら、野菜に魅せられるきっかけとなった信州の古民家で執筆や畑しごとをするデュアルライフを送っている。



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