1. 美容情報トップ
  2. アラフォー総研
  3. コラム
  4. 篠原久仁子
  5. 味わい深いトマトの季節を逃さないで

味わい深いトマトの季節を逃さないで

2014年03月25日篠原久仁子

今や全国各地で栽培され、青果売り場に並ばない日はない、野菜のアイドル的存在トマト。「桃太郎」や「アメーラ」、「塩トマト」など品種名やブランド名まで浸透している数少ない野菜ではないでしょうか。
昨年のコラムでは、クッキングトマト(調理用トマト)をテーマに、調理してこそ個性が発揮されるトマトがあることをお伝えしましたが、今回は、旬に注目。夏野菜のイメージが強いトマトですが、春までしか食べられないトマトもあるんです!

「フルーツトマト」の旬は冬から春

お店に行くと、トマト売り場がにぎやかだなぁと感じませんか?「フルーツトマト」といわれる甘さと味の濃さが魅力のトマトが旬を迎えているから。「フルーツトマト」は品種名ではなく、生産者さんの栽培技術によって生み出される糖度の高いトマトの総称で、冬から春(梅雨の前くらいまで)にかけて多く出荷されています。
「塩トマト」の熊本県や愛知県が、冬春トマトの主産地。フルーツトマトの元祖とされる「徳谷トマト」の産地・高知県も定評があります。

夏野菜なのになぜ?

南米アンデス原産とされているトマトは、からっと乾燥していて寒暖差がある環境で太陽の光をたっぷり浴びるのが大好き。高温多湿な日本で、その環境に近づけられる方法のひとつが、雨が少なく涼しい秋から春にかけての季節に加温しながらのハウス栽培です。ゆっくりじっくり育つことで、ぎゅっと凝縮された味の濃いトマトになります。
つまり今が旬のトマトは、いわば箱入り娘のようなトマト。ゆえにお値段はやや高めになりますが、どうぞご理解を。
梅雨以降の夏場になると、みずみずしい爽やかなトマトが増えてきます。汗をかいて水分不足になる季節には、また格別の美味しさです。

曽我農園の「金筋トマト」

4月に入ってから数量限定で通販も開始予定だそう。

私が数あるトマトの中で、この時期いちばん好きなのは、新潟県・曽我農園の「金筋トマト」(http://sogafarm.main.jp/)。
初めて出逢った時の見た目と味わいの衝撃は今でも忘れられません。トマトのおしりに、放射線状に入っている光のような筋が、名前の由来。甘みはもちろん、それを引き立てる酸味もあって、それはそれは華やかで味わい深いトマトなんです。

紫外線対策にも

さらに、トマトはインナーケアの強い味方にもなってくれるのが嬉しいところ。赤い色素成分「リコピン」には、紫外線を浴びることで体内に発生してしまう「活性酸素」を除去する強力なパワー「抗酸化作用」があるからです。またビタミンCには、メラミン色素の沈着を防ぐ働きがあるので、ますます紫外線が強くなるこの季節にはありがたいですね。

贅沢なフルーツトマトは、手を加えすぎずに素材の良さを楽しんでいただきたいのですが、「リコピン」の吸収率UPを狙うなら、オリーブオイルや乳製品との組み合わせがオススメ。モッツアレラチーズと一緒に並べてカプレーゼにしたり、角切りにしたフルーツトマトにオリーブオイル、塩少々を和えてパスタのトッピングにしたり、トマトが主役になる一皿にしてみてはいかがでしょうか。

春トマトの旬は5月くらいまで続きます。ぜひ、季節によっても変わるトマトの味わいを体感してみてください!

篠原久仁子

Shinohara Kuniko

このライターのコラムをもっと見る >>

野菜ジャーナリスト。大学卒業後、大手番組制作会社で、報道・ドキュメンタリー番組の企画・演出を手がける。野菜ソムリエ資格取得後の2009年、人と地域を野菜果物にまつわる情報でつなぐ日本初の「野菜ジャーナリスト」として独立。執筆、講演で情報発信を行うなど、様々な形で食企画に従事。「野菜の便利帳~伝統野菜・全国名物マップ」執筆。東京を軸に全国を取材しながら、野菜に魅せられるきっかけとなった信州の古民家で執筆や畑しごとをするデュアルライフを送っている。



Copyright © bizki Inc. All rights reserved.