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預ける?連れていく?年末年始の旅行とペット

2014年11月05日木内アキ

お正月まであと2ヵ月、年末年始の旅行や帰省の準備はもうお済みですか?この時期よく巻き起こるのが、ペットを旅に連れていくか、それともどこかに預けるかという問題。というのも、日本のペットの数は犬猫合わせて約2000万頭(※H25年 社団法人ペットフード協会調べ)。15歳以下の子どもの人口、約1600万人をゆうに超え、いまやあたりまえの家族の一員になっているからなのです。

ペットは増えども規制は減らず!?

夫婦でラブラドールレトリバーを飼いはじめた私の友人は、犬連れで故郷・静岡へ帰省するのに「新幹線より車のほうが気楽だろう」と、車の窓から景色を眺める愛犬を想像しつつレンタカーを手配しました。しかし当日になって、レンタカー営業所で「前もって動物を乗せるとお伝えいただかないと、車に犬は乗せられません」と断られ「どうしよう!?」と大あわて。年末に急きょ受け入れてくれるペットホテルの空きもなく、しぶしぶ帰省をとりやめて親をがっかりさせた…という経験が。

受け入れてもらいやすい猫や小型犬に対し、中~大型犬は対応してもらえる交通手段・宿泊機関に限りが。連れていくにも預けるにも、早めの手配が肝心に。

ベテランのペット愛好家にとっては「犬を乗せてはいけないレンタカーがある」のはあたりまえのルールかもしれません。しかし話を聞いていると、ペットを飼い始めたばかりの人が年末年始に初めてこのような問題に直面するケースは決して珍しくないものです。

ペットの数が急増したとされるここ10年、公園のドッグランやペット同伴可のカフェなどは確実に増えました。しかし日本の主要な交通機関においては、依然としてペットは手荷物扱いのまま。受け入れしてもらうにはケージの種類やサイズ、重量まで交通機関ごとに違うルールを押さえておかねばなりません。

交通機関ごとのルールを把握せよ!

まずは主な交通機関の動物輸送事情をざっと頭に入れましょう。人間よりも交通手段の選択肢が少ない“うちの子”を想定しながら旅程を組み立てるのがペット連れ旅の鉄則です。

◎新幹線
事前予約は要りませんが「重さは10キロ以内」「縦・横・高さの合計90cm以内のケージ」規定により、連れて行けるのは猫&小型犬程度まで。ペットの頭が出る布バッグやドッグスリングは使用できません。手回り品料金はケージ1つにつき280円。ペット用に自由・指定の切符を買っても座席の利用はできないので、膝の上か足もとに置きましょう。

◎飛行機
事前予約不要のうえ、大型犬まで対応可。値段は飛行距離により片道3000~6000円程度。持参したケージ、または当日借りられる有料のペットケージを利用します。客室内と同じ気温を保つ貨物室に預けるのが前提ですが、予期せぬ環境の変化の可能性もあるため、フレンチブルドッグなど気圧の変化に弱いとされる鼻の短い犬種は預かってもらえない会社も。

ペットを乗せる事前申告が必要なうえ、車内でもケージの外に出してはいけないレンタカー。ペットを助手席に乗せてのドライブは、自家用車でないと難しいのです。

◎レンタカー
ペットを乗せる場合は事前申告が必要で、同乗料金は500円前後。重さ「10キロ以下」が目安なので猫&小型犬に対応します(会社や車種により、中~大型犬に対応してもらえるケースも)。車の中でペットを開放するのはニオイや抜け毛の観点からNG。汚すと2~3万円程度のクリーニング代が必要になるのでご注意を!

◎高速バス
残念ながらほとんどの会社で夜行便のペット利用は不可。昼行便なら一部受け入れてくれる会社もありますが、座席に持ち込めず、空調設備のないトランク内にペットを収容する会社もあるので確認が必要です。鳴き声や異臭など他の乗客から苦情がある場合は、途中下車を求められることも。

ほとんどの交通手段が、“手荷物サイズ”を超える中~大型犬を受け入れないなか、比較的融通が利くのが飛行機&レンタカー。その一方で、ペットの死傷や体調の変化に関して責任を問わない旨を記載した「同意書」にサインが必要なのも頭に入れておきましょう。

ホテルや病院に預けたっていい

ペットの乗り物酔いが激しい、移動で満員電車に乗るのを避けられない、などのケースならば、動物病院やペットホテルに預けるのも選択肢です。料金は小型犬や猫で1泊5000円くらいが目安。旅行の時に利用しやすい空港や駅近くの便利なペットホテルもありますが、ペットによっては慣れない環境に突然預けられるとストレスが急上昇。ふだんからひとりで留守番する練習をさせるほか、できれば旅行本番の前に、お試しの1泊をさせてみると安心して預けられます。

*****

ここ10年でペットが増えているとはいえ、まだペットの社会マナーは形成期。交通機関にあれこれ厳しいルールがあるのは、他人の迷惑を顧みない身勝手な飼い主がいるから、とも言えますし、ペットマナーの向上と共にこれからもっと整備されていくとも考えられます。

社会のルールに、ペットの旅のストレスと留守番によるストレス、移動に伴う危険性…。あれこれ考えながら準備をするのは正直手間がかかりますが、それぞれのペットの体力や性格の違いを判断できるのは、ほかでもない飼い主だけ!

人見知りする犬でしたので、慣れない病院やホテルに数日預けるよりも、年に1~2回・片道2時間の飛行機移動をするほうが、犬への負担が少ないのでは?という判断でした。

私が飼っていたチワワは昨年17歳で大往生しましたが、生前は実家のある北海道~東京間を何度となく一緒に飛行機で往復してくれました。
子犬の頃からケージで過ごす練習をしていたせいか、外出が好きだったせいか、搭乗前後も元気に過ごしてくれてありがたい限りでしたが、それでも「同意書」を書くたび不安がよぎらなかったことはありません。しかし、北海道の広々とした雪原を大喜びで走りまわっていた姿を思い出すと、リスクを避けて家でじっとしていたほうが良かった、とも思えないのです。

一度飼えば10年以上となる長いつき合いになるのがペット。連れていく・預けるの選択を含め、年末年始の大移動をきっかけに、それぞれ可愛い“うちの子”に合った旅スタイルが見つかるとよいですね!

木内アキ

Kiuchi Aki

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北海道旭川市生まれ。神田外語大学 外国語学部 英米語学科を卒業後、アパレルのプレス業務を経て、フリーランスのライターに。"オンナの自然で楽しい暮らし"をテーマに旅・衣・食・雑貨の記事を手がける。目標は「きちんとした自由人」。執筆の傍ら、夫と共にフェアトレード雑貨のアトリエショップ『nomadicraft』を運営中。



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