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LOVE休暇に学べ!「誰かのために」旅してみよう!

2014年02月05日木内アキ

待ちに待った休日、どこに出かけようかと旅行プランを練るとき、マンネリ化を感じることありませんか? 自分の好みを分かっているのはアラフォー世代の強みなのですが、「温泉も、寺社仏閣も、リゾートも、ひと通り行ったしなぁ…」と閉塞感が漂うことも。そんなとき、また新鮮な気持ちで旅をするヒントが、とある企業のユニークな福利厚生にありました。その名も『LOVE休暇』!大切な人の誕生日にお休みを取ってもよい、というその制度が、新たな旅のヒントをくれるかもしれません。

パートナー・親・友人…あなたの大切な人は誰?

申請すると、大切な人の誕生日に1日休暇がもらえる『LOVE休暇』=通称“ラブ休”を
実施しているのは、採用コンサルティング企業『ツナグ・ソリューションズ』。
(http://www.tsunagu.co.jp/)
「LOVE休暇の対象は本人にとって“大切な人”。親や兄弟姉妹はもちろん、相手が友人でも取得できるんですよ」と広報の牧戸有香さん。しかも1万円のLOVE休暇手当まで支給されるのだとか!

夫や妻、恋人のために『LOVE休暇』を取る社員はまだまだ少数派。実際は親の誕生日に合わせて取得する社員が多い、と牧戸さん。社内でデートの報告をするのは、ちょっぴり照れくさいのもあるかも?

誰とどんな休暇を過ごすかは本人に任されていますが、後日、社内ブログにて「誰と・何をして・どんな反応が返ってきたか・1万円をどう使ったか」を報告する義務が。
“LOVE”という響きから、恋人や夫と過ごすスイートな休暇を想像してしまいますが、社員の平均年齢が30代の若い会社とあって、実際はほとんどの社員が「親」のためにLOVE休暇を使う、とのこと。現在に至るまで、正社員65名のうち4割を超える、のべ28名がラブ休を取得した、という数字からもその浸透ぶりが伝わってきます。
では、なぜこのLOVE休暇が新しい旅の扉のヒントになるのでしょうか。

「相手目線」から新鮮な発見がある!

そのヒントは、LOVE休暇を取得した社員の声にありました。同社で総務を担当する30代のA子さん。
母の誕生日が連休とくっついていることもあり、LOVE休暇を使って母を京都旅行にお誘いしたのだそう。

女子旅で人気の京都ですが「母を喜ばせるなら、どんな所に連れていこう?」など、相手目線で旅行プランを考えてみると、今まで出会わなかった新鮮な発見が。

「その時の母の喜びようは、こちらが驚くほど。翌年また、母の誕生日が近づいてきた頃に『あなた、またLOVE休暇取れるのよね?』とお誘いがありまして。二回目は、二人で仙台に出かけました」(A子さん)。
「LOVE休暇があっていいな~」という声が聞こえてきそうですが、真似したい大切なポイントは、休暇を「自分のため」でなく「大切な誰かのため」に使った、という点。牧戸さんからはこんなご指摘が。
「『母のために計画したはずが、自分自身もすごく満足度の高い休暇になった』とA子さん。実はこの意見、ラブ休を取った社員に共通した声でもあるのです」。
その理由は大きくふたつ。

ひとつは「『相手がどうすれば喜ぶ?』と自分の趣味嗜好を脇に置いて『相手目線』に徹したことで、今までは気にしなかった分野にも目が向くようになったようです」と牧戸さん。
たとえば、祖父母など年配の方と旅するなら、バリアフリーの宿の魅力や、スタッフの方たちの心遣いが強く印象に残るかもしれません。お茶を習っている友人のために旅するなら、本格的なお茶室で一服体験を計画するかもしれません。そういう「目線の変化」の結果として、ひとりでは決して出会わなかっただろう体験ができ、結果として満足度が上がるようなのです。

では、もうひとつの理由とはなんでしょうか。

大切な人との旅が、心安らぐきっかけに

それは心のリフレッシュ効果。「ラブ休を取って、意外なほどキモチが元気になった」という反応が多く返ってきているそう。「人のために旅行するより、誰にも気兼ねせず好きなように休んだほうがいい!」「親兄妹や家族と一緒だと、気を使ってしまう…」。そんなご意見もひとつの正解だと思います。しかし「あの人のためにラブ休を取りたい!」と思うくらいの間柄には、やっぱり信頼関係が。

たとえば、お友だちの好物をとことんまで食べさせてあげる旅、なんて企画もあり?喜ぶ顔を想像して準備するプロセスも楽しみのひとつです。

「おもてなしする側の社員も、家族やパートナーと一緒に時間を過ごすうちに普段言えない悩みを相談できたり、ちょっとしたグチをこぼせたりして、いいガス抜きになるようです。みんなラブ休明けはいい表情で出社するんですよ」(牧戸さん)。
ふだんの仕事や家事では、相手が喜んでいるのか反応が見えないことも多くあります。家族や近しい間柄でも、日常生活であらたまって感謝の気持ちを伝える…ということも少ないかもしれません。

「でも『あなたのために旅を企画したよ!』と誘われれば、素直に『ありがとう』『どういたしまして』のやり取りがしやすくなりますし、目の前で大切な人が喜ぶ姿を見ると『自分が役に立った!』という実感も得られる。お互いにいい気持ちになれるのではないでしょうか」(牧戸さん)。

自分の有休を使っても、1万円が支給されなくてもLOVE休暇の持つステキな効能にならって、たまには自分のためだけでなく、大事な人のために旅行を計画してみる。そんな経験が、私たちの旅の面白さをさらに深めてくれるかもしれません。

木内アキ

Kiuchi Aki

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北海道旭川市生まれ。神田外語大学 外国語学部 英米語学科を卒業後、アパレルのプレス業務を経て、フリーランスのライターに。"オンナの自然で楽しい暮らし"をテーマに旅・衣・食・雑貨の記事を手がける。目標は「きちんとした自由人」。執筆の傍ら、夫と共にフェアトレード雑貨のアトリエショップ『nomadicraft』を運営中。



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